「鹿港へ移住」 戻ってきた生活者たち

文|張敬業

もし今の街を離れ、次の場所に移り住むなら、どこを選びますか。

思い出のある故郷?それとも魅力的で面白い人々が生活する町?または、家族と過ごす時間を大切にできる、安定した生活を送れる場所? 

2012年に鹿港に戻ってから、すでに10年の歳月が経ちました。最初の数年はまだ二十代の熱血青年で、地域の大掃除を呼びかけたり、カーブミラーを拭いたり、渓流の調査をしたり、古い建物の保存を推進する市民フォーラムを開催したり、さらに地域の店主から募金を集めて、資金を調達し、才能溢れる様々な人々を招いて鹿港の各所で展示や講演を開催し、常に鹿港の街区に何か面白いことを起こすよう努めました。しかし、仲間の新陳代謝とともに、イベントを開催し続けることだけでは、長期的に見て、持続可能ではないと悟りました。5年後、10年後のヴィジョンを考えたいです。数人の仲間たちは今秋芸術祭の開催を通じて新たな事業提案を広げ、芸術祭で生まれた創生事業が、わたしたちの心の中の理想を現実に変え、熱血のイベントが終わった後も、お互いの生活を支える基盤となりました。

2019年、チームはこれまで毎年開催の今秋芸術祭を三年ごとに変更し、メンバーの事業運営に重心を置き、事業体質の調整を行いました。それ以来、過去の地方生活と事業運営の経験を活かし、「創業エンパワー」を通じて、鹿港に戻った若者たちと共有し、一緒に歩むことを目指してきました。日常生活と生計に目を向けるようになると、「帰郷」や「移住」をして、鹿港に戻ってきた人々が増えていることに気づきました。とくに、夫婦で事業を営み、鹿港で「家をなし、事業を立ち上げる」という感慨が、自分でも、子供を持つようになってから、さら深くなりました。

これらの事業運営は、単に生計を立てるだけではありません。最も一般的な飲食業を挙げれば、原材料の栽培と選定、飲食空間の体験、食事サービスのデザインに至るまで、異なるレベルの議論が始まり、消費の選択肢もますます多様化になりました。時には、お互いにサポートし合い、ある時は私のカフェで軽食を楽しみ、ある時はあなたの創意料理の小皿を味わうというように、徐々に新しい生活コミュニティが出来上がってきました。

鹿港に戻って生活することは、必ずしも百万元の給料を放棄する必要があるわけではありませんし、特別の理由も必要があるわけでもありません。帰郷する人は、家族がまだ地方にいるからという理由で戻ってきたり、移住する人は、生計を立てられるからという理由で引っ越してきたりします。なぜ鹿港が、人々が「生活を想像できる」・「夢を叶える」条件が揃えているのか、その理由は定かではなりませんが、戻ってきた人々が、日常の生活の中で、共にこの時代の鹿港の物語を作り上げる機会を持っているのは確かです。

皆さま、ぜひ消費を通じて、そして、これらの物語を読んで、彼らの起業の軌跡を感じてください。また、地方に戻って起業を目指す若者たちに、彼らの物語からインスピレーションと勇気を与えることを期待しています。

この文章は『今秋誌 II 洛津維新』からの引用です。『今秋誌 II 洛津維新』は鹿港発の地方誌で、鹿港囝仔と地方のパートナー店の6年間の成長と変化を記録しています。環境にやさしいフェスティバルのコンセプトから、最近では鹿港に帰郷・移住してきた多くの若者たちと知り合い、一緒に地方で奮闘し、現代の鹿港の生活を豊かにしています。郷愁風やレトロ情緒に満ちた昔の基盤の上に、新世代の生活スタイルが育まれています。

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