地址:彰化県鹿港鎮興化里興化街40-1号
電話番号:04-7771822
営業時間:平日11:30-20:30,休日10:00-20:30 (火曜、水曜定休)
FB:https://www.facebook.com/leelistw/
扉を開ければ、工業風の広々としたレストランに一歩足を踏み入れると、まず副店長の李進財が明るい目を輝かせて通路に居座っているのが見えます。彼は柴犬です。そして、ゆっくりと歩いてくるのは店長兼シェフの李沅澔であり、オーストラリアから鹿港に帰郷した若者です。
「どんなにオーストラリアの仕事環境や給与待遇が良いとしても、自分の場所ではないと感じました」と、李沅澔さんは、鹿港に返った理由を語ります。大学時代に高雄で飲食業を学び、オーストラリアで西洋料理のシェフとして働いており、七、八年間の漂泊生活を過ごし、故郷への帰属感を渇望していました。また海外で食文化と生活が密接に結びついていることに感銘を受け、自分の料理のスキルを活かして地元に貢献したいと考えました。帰郷後、同じ李という苗字の友人二人と共に「LeeLi’s」を開店しました。
若者の帰郷起業の先行者として、準備期間が九ヶ月にわたるとは予想を超えました。コストの考慮、場所探し、運営の企画などの課題に直面しました。以上のことでプレッシャーが大きいですし、家族にぶらついていると思われ、ブランチ、ディナーを提供する西洋料理店は、鹿港では「成功できない」という否定的な意見もありました……実は、地元に戻る若者たちは、類似的な質問を浴びられる人が少なくないです。専門知識やプランがあるとしても、家族や周囲との継続的なコミュニケーションが必要です。開店から一年後、地元の人々から評価され、マスメディアの取材が増え、家族もようやくこの「内装がまだ終わってないレストラン」のこと、安心しました。
レストランを経営しながら、李沅澔さんはここを文化のプラットフォームにしたいと考えています。鹿港の文化を料理に取り入れ、顧客に鹿港をさらに知ってほしいと願います。一方、彰化産の食材を使用することによって、地域の食材の魅力を広めることを目指しています。例えば、看板料理の「鹿港三堡」という創作料理は麵線糊、芋丸と包子という三種類の鹿港の「小吃」を取り入れた逸品です。麵線堡のバンズは、素麺を煮てからモデルで押して焼き、それをごま油で作ったマヨネーズを塗り、中に唐揚げとルッコラを入れて、食べるとごま油の鳥肉素麺の香りが広がります。芋丸堡はタロイモをスライスしたものを蒸してから焼いて、バンズにし、中は豚肉を入れて、食感はタロイモのバーガーのようです。菜包堡は名店巧味珍の特製饅頭をバンズとして、中に湯葉とじゃがいも炒め、にんじん、そしてキクラゲを入れ、豆包湯に見立て、ベジタリアンのバーガーです。
また、休暇中に、彼は地元の農家を訪れ、現地の食材を発掘しています。例えば、芳苑鄉番挖のミシュランレストランへ直送する水耕野菜も、ここのレストランで食べられます。鮮乳坊豐樂農場の未加工の牛乳を購入、店でみずから加熱して処理すれば、風味が際立ちます。花壇郷のジャスミン花を使ったデザートとか。レストランの従業員にも、これらの食材ストーリーを顧客に伝えるよう求め、温かいサービスを提供しています。
このレストランの料理には物語があります。ぜひ、訪れる際にはそのストーリーも「味わって」ください。
この文章は『今秋誌 II 洛津維新』からの引用です。『今秋誌 II 洛津維新』は鹿港発の地方誌で、鹿港囝仔と地方のパートナー店の6年間の成長と変化を記録しています。環境にやさしいフェスティバルのコンセプトから、最近では鹿港に帰郷・移住してきた多くの若者たちと知り合い、一緒に地方で奮闘し、現代の鹿港の生活を豊かにしています。郷愁風やレトロ情緒に満ちた昔の基盤の上に、新世代の生活スタイルが育まれています。